らくやきマーカーでつくる、
オリジナル食器。

世界でたった1つの、すてきな食器をつくろう。らくやきマーカーとの出会いをきっかけに、ふとそう思ったのは昨年のこと。はじめての体験にわくわくしながら、今回はお皿とマグカップの絵付けに挑戦しました!

らくやきマーカーと転写紙の使い方、デザインのコツ、オーブンの温度と焼き付け時間など、らくやきマーカーでオリジナル食器をつくる方法。まとめ。

2016.7.7 公開

どこに売ってるの?
らくやきマーカーの販売店。

エポックケミカルのらくやきマーカーは、東急ハンズや、ロフト、ユザワヤなどで手に入ります。ちなみに私は、東急ハンズの渋谷店で購入。

また、エポックケミカルのウェブサイトでも、らくやきマーカーの販売店が紹介されています。せっかく足を運んだのに、売り切れ...なんてことのないように、お店に電話であらかじめ在庫の確認をしておくとよいでしょう。

らくやきマーカー お取扱い店舗

株式会社エポックケミカルの、製品お取扱い店舗の紹介ページです。

お取扱い店舗(エポックケミカル)

類似品は無印や100均にも。

らくやきマーカーの製造メーカーは『エポックケミカル』(パッケージには、KOBARU、陶器工房などの記載があり、ちょっとややこしい...。)ですが、類似品として『無印良品』のおえかきペン・陶磁器用があります。また、インターネットの情報によれば、100円均一にもこれに似た商品があるようです。

別記事として『らくやきマーカーと、無印良品おえかきペンの違い。』をまとめてありますので、そちらも参考にしてみてくださいね。

陶磁器用のペンまとめ

  • らくやきマーカー(エポックケミカル)
  • おえかきペン(無印良品)
  • 絵付けマーカー(キャンドゥ)
  • 絵付けペン(ダイソー)

オーブン不可の食器はNG?
必要なものと、あると便利なもの。

まずは準備。らくやきマーカーでオリジナル食器をつくるために、必要なもの、あると便利なものをまとめてみました。

必要なもの

  • らくやきマーカー
  • 食器(耐熱性のもの)
  • オーブンレンジ(またはオーブントースター)

あると便利なもの

  • 転写紙(または片面カーボン紙)
  • シャーペン(またはHBくらいの鉛筆)
  • マスキングテープ
  • はさみ
  • 綿棒
  • 爪楊枝

食器の選び方。

食器は磁器の表示があるものを選びます。オーブン不可のマークがある食器は、加熱後すぐに取り出すなど、急激な温度変化には耐えられませんが、記事後半で説明する時間通り、ゆっくりと冷ませば問題はありません。また、表面についた油分や汚れは、絵を描く前に十分に洗い流しておきましょう。

食器裏面のラベル。磁器の表示があるものを選ぶ。オーブン不可のマークがある100均の食器を使用してみたが、とくに問題はなかった。

絵が下手でも大丈夫!
デザインのコツ。

準備が整ったところで、デザイン(絵柄)を決めましょう。いいアイデアが浮かばないという方は、好きな映画の台詞を英語で書いてみるのがおすすめです。迷ったときはアルファベットを使うだけで、おしゃれな雰囲気になります。文字を書くだけなので、絵が下手だという方にも安心ですね。

今回、私がマグカップ用につくったデザインには、『HOW DO YOU LIKE YOUR COFFEE?』という文字を入れてみました。

下書きがあれば安心。
転写紙の使い方。

デザインが決まったら、転写紙を使って食器に下絵を写しましょう。まずはインクジェットプリンターで、転写紙の白い面にデザインを印刷します。シャーペンでなぞるときにわかりやすいように、デザインは少し薄めに印刷しておくとよいでしょう。印刷した転写紙を食器の形に合わせてはさみで切り取り、マスキングテープで貼付けます。今回、転写紙は『らくやきマーカー 無地転写紙』を使用しますが、片面カーボン紙でも代用可能です。

転写紙の白い面にデザインを印刷。

デザインを食器の形に合わせて切り取り、マスキングテープで貼付ける。

転写紙に印刷された線の上を、シャーペン(またはHBくらいの鉛筆)で少し強めになぞっていきます。全てなぞり終わったら、転写紙をはがしてみましょう。水色の線でデザインが転写されています。転写された線は軽くこすれば落ちますが、焼きつけると落ちにくくなるので、不要な線はあらかじめ消しておきましょう。

シャーペンで少し強めになぞる。

水色の線でデザインが転写される。

絵付けは丁寧に。
らくやきマーカーの使い方。

ここでようやく、らくやきマーカーの登場です。転写した水色の線が見えなくなるように、着色していきましょう。たくさんの色を使うときには、薄い色から着色するのがコツです。インクは綿棒やティッシュペーパーなどで簡単に拭き取れるので、失敗した部分は書き直します。輪郭をきれいに仕上げたいときには、爪楊枝を使って、はみ出したインクを削り取るとよいでしょう。インクが完全に乾いてしまった場合は、爪楊枝の先を少し濡らすと、うまくいきます。

転写した水色の線が見えなくなるように着色。

爪楊枝で輪郭を整える。

何度で何分?
温度と焼き付け時間の関係。

らくやきマーカーで絵付けした食器を、あらかじめ予熱したオーブンレンジで焼き上げます。温度と焼き時間の関係は、下にある表を参考にしてみてください。(2段式タイプのオーブンレンジでは上段を使用します。下段だと焼きむらがでます。)

加熱機器名 温度 加熱時間
オーブンレンジ 200℃ 25分
オーブンレンジ 230℃ 20分
オーブントースター 170℃ 15分
オーブントースター 温度管理できないもの アルミホイルに包んで10分

ゆっくりと冷まして...。
完成!

焼き上がった食器は、オーブンレンジに入れたまま1時間以上放置します。その後オーブンレンジから取り出し、更に1時間放置すると、インクが定着します。

わーい。完成。

らくやきマーカーのテクニック。
2度塗り、2度焼き。

実際にらくやきマーカーを使ってみた結果、気になったのがこれから紹介する2つのこと。きれいに仕上げるためには、コツがありました。

1. 塗りムラが気になる。

塗りムラが気になるときには、2度塗り、2度焼きがおすすめ。1度着色をして焼き上げた食器に、もう1度重ね塗りをして、1度目と同様に焼き上げます。いかにもペンで塗ったようなタッチがなくなり、とてもきれいに仕上がります。

通常の仕上がり。塗りムラが目立つ。

2度塗り、2度焼きしたもの。ペンのタッチがなくなり、きれいに仕上がっている。

2. 隣り合った色が混ざってしまう。

隣接した2つの色があるデザインでは、着色の際に色が混ざってしまいます。そんなときは、まず片方の色を着色し、1度焼き上げてから、もう片方の色を着色することで、色が混ざらずきれいに仕上げることができます。2度焼きも忘れずに行なってくださいね。

通常の仕上がり。色の境目が混ざっている。

1色ずつ着色、焼き上げしたもの。色が混ざらず、境目もきれいに仕上がっている。

最後に。

新しい食器を生活に取り入れるだけで、これまでの暮らしが普段とは違ったものになります。それが自分でつくったお気に入りの食器だったら...と考えると、わくわくしてしまいますね。よく使うサイズのお皿、よくのせる食べものなど、日常をイメージしながらデザインをすると、とても楽しくなると思います。

らくやきマーカーの安全性や注意点など、もっと詳しく知りたいという方は、よくあるご質問(エポックケミカル)も参考にしてみてくださいね。

それでは、雑貨と、珈琲と、食と、素敵な日常を。

写真と絵と文章

デザイナー/イラストレーター/おもちゃ楽器奏者

マツヤマ・アキオ

ぞくぞくする『 』を日常に。をテーマに、ロゴマーク、Webサイト、ショップカードなどのデザインや、小説の装画、雑誌の挿絵などのイラストを制作しながら、暮らしています。

2023.12.23

近所のゴミを拾う会に参加。終了後に『東京新協会』にて、お餅をいただく。午後、歯科検診とクリーニング。虫歯なし。帰り道、『焙煎急行』で、珈琲豆を買う。経堂『デリス』にて、夕食。

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