ラム酒でつくる、
手作り梅酒レシピ。

手作り梅酒に挑戦するなら、市販の梅酒とは違う、ホワイトリカー以外のお酒でつくってみたい!という人に、おすすめしたいお酒の1つがラム酒です。

今回は、ラム酒を選ぶときのポイントや、材料と必要なもの、作り方など、ラム酒でつくる梅酒レシピをご紹介します。

2018.2.3 公開

ラム酒でつくる梅酒。
材料と必要なもの。

それでは早速、ラム酒を選ぶときのポイントや、梅酒作りの材料と必要なものなどを確認していきましょう。いざ購入するとなると、どれにしてよいか迷ってしまう...。という人も少なくないと思います。この記事で、私が実際に使ったものもあわせて紹介していくので、よかったら参考にしてみてくださいね。

材料と必要なもの この記事で実際に使ったもの
ラム酒 700ml〜750ml バカルディ スペリオール ホワイト 40度 750ml(酒屋で購入)
キリン マイヤーズラム オリジナルダーク 40度 700ml(酒屋で購入)
※上記2種類でつくってみました。
青梅 500g 南高梅 2Lサイズ 1kgの内500gを使用(スーパーマーケットで購入)
※青梅は1kgで販売されていることが多いので、2種類のお酒でつくってみるのもおすすめです。
氷砂糖 250g〜400g 日新製糖 氷砂糖クリスタル 1kgの内250gを使用(オンラインショップで購入)
果実酒用の広口瓶 2リットル 無印良品 果実酒用ビン 2L(無印良品で購入)
竹串 (100円均一で購入)

ラム酒を選ぶときのポイント。

ラム酒の原材料はさとうきびで、その甘い香りが特徴です。種類は、色合い、香りや味の強さ、原料別製法の3つで大きく分けられます。

色合い ホワイトラム
ゴールドラム
ダークラム
香りや味の強さ ライトラム
ミディアムラム
ヘビーラム
原料別製法 インダストリアル製法
アグリコール製法

一般的には、色合いで分類されることが多く、ホワイトラムやゴールドラムはライトな味わい、ダークラムはミディアムまたはヘビーな味わいと言えます。

さっぱりとした梅酒が好きな人にはホワイトラム、濃厚でとろみのある梅酒が好きな人にはダークラムがおすすめです。実際につくってみた感想として、ダークラムは黄色の完熟梅との相性がよさそうです。

この記事で使用したラム酒、バカルディ スペリオール(左)と、キリン マイヤーズラム(右)。

また、梅酒作りには、アルコール度数が35度以上のお酒がよいとされていますが、この記事で使用したラム酒、バカルディ スペリオールと、キリン マイヤーズラムのアルコール度数も40度と、梅酒作りに適しています。2つのラム酒の分類は、以下のようになります。

ラム酒の名称 色合い 香りや味の強さ 原料別製法
バカルディ スペリオール ホワイトラム ライトラム インダストリアル製法
キリン マイヤーズラム ダークラム ヘビーラム インダストリアル製法

氷砂糖の分量の目安は?

甘くないお酒が好きな私の場合、250gでちょうどよく感じました。普段あまり辛いお酒を飲まない人は300g、甘いお酒が好きな人は400gでもよさそうです。

おすすめの保存容器は?

保存容器として使用する2リットルの広口瓶は、ちょうどよい大きさとデザインから、『無印良品』の『果実酒用ビン 2L』が、個人的にはおすすめです。

果実酒用ビン 2L(無印良品)

その他、梅の実の選び方や、竹串を使う理由など、別記事『ホワイトリカー以外でつくる、手作り梅酒レシピ。』にもまとめてありますので、そちらも参考にしてみてくださいね。

梅酒の作り方。

必要なものが揃ったら、梅酒作りを始めましょう。今回はラム酒を使用しますが、基本的な作り方は、他のお酒でも変わりません。

1. 瓶を消毒する。

まずは下準備。広口瓶を熱湯で煮沸消毒します。熱湯を少しずつ注ぎ、傾けて回しましょう。終わったらお湯を捨て、綺麗な布で水気を拭き取り、瓶を逆さにして日の当たる場所でしっかりと乾燥させます。水分が残っているとカビが生えやすくなるので、気を付けましょう。

2. 青梅を洗う。

青梅をボールに入れて、傷がつかないように、流水で丁寧に手洗いします。傷のついた梅を使うと、にごりの原因になります。

3. あく抜きする。

青梅を、2リットル以上の水に漬けて、あく抜きします。青くて硬い実は、1時間から4時間を目安にしてください。あく抜きをすることで、梅酒のえぐみや雑味がなくなります。すでに熟成した実は、樹で熟す間にえぐみの成分が消えているので、あく抜きの必要はありません。

4. 青梅の水気を拭き取る。

青梅についた水気を、綺麗な布で拭き取ります。水分が残っているとカビが生えやすくなるので、しっかりと拭き取っておきましょう。

5. ヘタ取りをする。

竹串を使って、梅のヘタを取り除きます。竹串の先端で、ヘタの縁をなぞるようにすると、うまくいきます。この時、梅の実に傷がつかないように、注意しましょう。ヘタ取りをすることで、梅酒のえぐみや雑味がなくなります。

6. 青梅と氷砂糖を瓶に入れる。

梅の実と氷砂糖をそれぞれ半分に分けて、梅の実、氷砂糖、梅の実、氷砂糖、となるように、広口瓶へ交互に入れていきます。梅の実は傷がつかないように、やさしく丁寧に扱ってください。

7. ラム酒を注ぐ。

梅の実と氷砂糖を入れた広口瓶へ、ラム酒を注ぎます。

8. 冷暗所で保存する。

梅を漬け込んだら、しっかりと広口瓶に蓋をして保存します。保存場所には、なるべく温度差が少なく、日の当たらない涼しい場所(冷暗所)が適しています。

漬け込み始めは、2週間に1度くらい、瓶をゆっくりと傾けたり、回したりして中身を混ぜ、糖分がかたよらないようにしましょう。乱暴に混ぜると梅の実に傷がつき、梅酒がにごりやすくなるので、丁寧に行います。

3ヶ月から1年後には、飲み始められます。3ヶ月漬けたものより1年漬けたものの方が、まろやかで美味しいという人が多いようです。

半年から1年程経った頃に、梅の実を瓶から取り出しておきましょう。梅の実を取り出すことで、梅酒のにごりを防ぎます。

ラム酒の梅酒、
出来上がり!

ついについに、ラム酒でつくった梅酒が完成。購入したばかりの、かわいいお猪口に注いで、ストレートでいただきます。(もちろんロックでも美味しいですよ。)私の場合、漬け始めて4ヶ月後から、ゆっくりと飲み始めました。写真は、『松徳硝子』の『丸型酒器 ちょこ』と、『梶謙製磁社』の豆皿です。

最後に。

梅酒作りは今回で2年目。必要なものがすでに揃っていたり、前回よりも作業がスムーズだったりするのが嬉くって、1度つくりはじめると、やみつきになりますね。

普段から好きで飲んでいるラム酒でつくった梅酒は、格別でした。(個人的には、マイヤーズの梅酒がお気に入り。)市販の梅酒とは違って、自分好みのお酒で、自分好みの甘さにできるのが、手作り梅酒の醍醐味です。

次回は、果実酒作りに挑戦してみたいと思っています。

それでは、雑貨と、珈琲と、食と、素敵な日常を。

写真と絵と文章

デザイナー/イラストレーター/おもちゃ楽器奏者

マツヤマ・アキオ

ぞくぞくする『 』を日常に。をテーマに、ロゴマーク、Webサイト、ショップカードなどのデザインや、小説の装画、雑誌の挿絵などのイラストを制作しながら、暮らしています。

2023.12.23

近所のゴミを拾う会に参加。終了後に『東京新協会』にて、お餅をいただく。午後、歯科検診とクリーニング。虫歯なし。帰り道、『焙煎急行』で、珈琲豆を買う。経堂『デリス』にて、夕食。