ドレミハミル 2ndアルバム『Gugga Lukka』のこと。

雑記

2022.7.31

2022年7月31日(日)、ドレミハミルさんの2ndアルバム『Gugga Lukka(グッガルッカ)』が配信された。僕はジャケットデザインや、おもちゃ楽器などの演奏でこの作品に参加しているが、ライブではすでにお馴染みの曲も多く、それらをようやく音源で聴くことができてとても嬉しい。

このページでは、僕がレコーディングに使用したおもちゃ楽器(音の出る玩具や道具)のことや、『Gugga Lukka』に収録された全8曲に対する個人的な感想、ライブでの思い出などについて書こうと思う。

123go(ワンツースリーゴー)

オモトチアキちゃんのアコーディオンと、僕のリコーダーのユニゾンで始まる曲。この楽曲をきっかけに、小さくて可愛いソプラニーノリコーダーを購入。Bメロでは鍵盤を弾いている。曲の最後に吹いているのは、鳥の水笛。深夜に録音したのだが、意外と音が大きいので、深夜に宅録してはいけない。2番のAメロで、絢々が叩く鍋の音が気持ちいい。

使用している楽器や玩具の詳細:AULOS リコーダー シンフォニー ソプラニーノ バロック式 507B(E)/CASIO SA-46(音色:グランドピアノ)/DAISO スポーツホイッスル/サイレンホイッスル/鳥の水笛

Jocho(ジョチョ)

珍しく1曲通して鍵盤を弾いている。真面目に弾いているので、自分の演奏について特筆すべきことはない。前奏のなかじまはじめさんのドラムで一気に曲に引き込まれ、いろいろな楽器がところどころで主役になっていく感じが好きだ。後奏のオオホリマサキくんのベース、格好いい。ドレミハミルさんの歌う「ジョーチョワーイ。ジョーチョワーイ。」というコーラスは、思わず口ずさみたくなってしまう。

使用している楽器や玩具の詳細:CASIO SA-46(音色:リードオルガン)

Fingalot(フィンガロット)

ライブではメンバー編成によって、演奏する楽器をいろいろと変えている曲。ベースのオオホリマサキくんがいないときには、鍵盤でベースラインを弾いていたり、前奏、間奏、後奏に入るトロンボーンとユニゾンで、バス鍵盤ハーモニカ(SUZUKI B-24C)を吹いていたり。音源の編成では僕がタンブリンを叩くはずなのだが、レコーディングでは絢々に演奏を代わってもらっている。という訳でこの曲では、Cメロの最後に入っている、鶏の鳴き声のような(あ゛ーっていう)音と、アヒルの鳴き声のような(がーがーがーがーっていう)音だけを録音。宅録だったのであれだが、スタジオレコーディングでこの2つだけをやりきって帰っていくのは、逆に格好よさそう。なみきまみさんのトロンボーンが素敵。それから、Cメロの日本語詩は僕が書いたもの。

使用している楽器や玩具の詳細:シャウティングチキン/ガーガーダックブエ 中

Pic Chang(ピックチャン)

日本語詩で歌っていることも含め、ドレミハミルさんの新たな一面が垣間見える楽曲。2番から入ってくるオモトチアキちゃんのクラリネット、大人格好いい。最初と最後に(ぷつぷつと)聴こえるレコードノイズは、ミックスとマスタリングエンジニアをしてくれた、津吹龍辰さんのアイデア。この曲のレコーディングには後奏の手拍子のみで参加しているが、ライブではドレミハミルさん、オオホリマサキくん、僕の3人で口笛を吹いた。全員同じくらい下手くそで、3人で1人前くらいだったの、面白かったな。2021年の『ハミルカフェ vol.5』で、初めて演奏された曲。日本語詩はハミルさんの鼻歌を聴きながら、僕が書いたもの。

Methondy(メソンディ)

暗い森の中を彷徨うような、怪しげな曲。津吹龍辰さんのミックスが、その世界観を際立たせている。ドレミハミルさんの曲では珍しく、前奏には民族楽器のチャフチャスを、間奏にはいろいろな玩具の音を入れてみた。カラス笛のレコーディング中に、家の周りに本物のカラスが集まってきて鳴き声がうるさくなり、録音を中断するというハプニングが起きる。間奏後半に重なり合うハミルさんのコーラスと、絢々のシンバルにぞわっとする。それから、1番の終わりに入っているブブゼラホーンの音は大きいので、宅録してはいけない。

使用している楽器や玩具の詳細:チャフチャス/ヤマヨ タンブリン 21cm/CASIO SA-46(音色:コントラバス)/プラスチックブブゼラホーン/ブリキのカラカラ/サイレンホイッスルドラフト/パチパチハンド/Primos クロウコール

Mee(ミー)

初めてデモ音源を聴いたときから、この曲が大好きだ。寒い冬の帰り道、家にはクリームシチューが待っていて、すでに心はほっこりと温まっている。この曲を聴いたとき、そんな風景を思い浮かべた。(クリームシチューのCMにぴったりだ!)僕がリコーダーを吹くきっかけになった曲でもある。最後のサビに続く、オモトチアキちゃんのアコーディオンのメロディーが好き。

使用している楽器や玩具の詳細:YAMAHA リコーダー アルト バロック式 YRA-402B

Fowa(ホワ)

踊れる曲。サビで弾ける、なかじまはじめさんのドラムが心地よい。ドレミハミルさんがギターを置いて踊り出したのは、この曲からだったと思う。前奏は鍵盤から始まるので、ライブではどきどきするが、絢々のグロッケン、オオホリマサキくんのベースが入ってきて、ようやく安心する。最後のサビで登場する大大くん(from ッタンタラ)のトロンボーン、ひょうきんで笑顔になる。

使用している楽器や玩具の詳細:CASIO SA-46(音色:スクエアリード)/DAISO スポーツホイッスル/RIVER FORD スライドホイッスル DS-80

Chuwa Chuwa(チュワチュワ)

このアルバムでは唯一、ライブ未発表の曲。Aメロにクイーカ、サビにおもちゃのボートがぱたぱたとする音を入れている。それから、1番の終わりにコーヒーミルで珈琲豆を挽く音、2番の終わりに珈琲を注ぐ音も入れてみた。それが珈琲であることに、気づいてもらえると嬉しい。実はこの曲、『星野源のオールナイトニッポン』ジングルコーナーに、ドレミハミルさんがこっそりと応募して、ちゃっかり放送された曲がベースになっている。

使用している楽器や玩具の詳細:プレイウッド クイーカ CU-15/DAISO 水玩具 ボート/Kalita ドームミル/珈琲を注ぐ音

最後に、このアルバムで初めてドレミハミルさんの音楽を聴いたという人がいたら、配信シングル『Y no Y』や、1stアルバム『Hamigaru Gu-re-reera』も、ぜひ聴いてみて欲しい。

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